訪問マッサージの適応となる

『関節拘縮』

について解説します。

1.関節拘縮(こうしゅく)とは?

 

簡単にいえば、

関節の動きが悪くなった(固まった)状態です。

肘の曲げ伸ばしが出来なくなったり、

膝の曲げ伸ばしが出来なくなったりです。

無理に動かすと痛みが強くなったり、

骨折をしてしまうこともあります。

2.なぜ関節拘縮になるの?

 

関節を長時間動かさないでいるとなります。

ある研究によると、肘を20分曲げたままにしていると、

その段階ですでに関節は固まり、

動かしにくくなります。

そして、その固まった状態をもとに戻すのに

倍の40分必要と言われています。

これが長時間、寝たきりや骨折後の固定などで

関節を動かない状況が続いてしまうと、

もとの状態に戻ることがどんどん難しくなります。

場合によっては、

完全にもとの状態に戻ることが困難で、

関節の動きを獲得するのが出来なくなります。

また関節拘縮は、『筋麻痺』の結果起きることもあります。

3.どうやって治療するの?

 

関節を動かさないことによって関節拘縮は起こりますので、

関節の動きを自動的、他動的に動かすことや、

マッサージなどによって関節周囲の組織をほぐすことで、

関節拘縮を改善していきます。

ただ長い時間をかけて起きるものなので、

改善するのにも長い時間が必要です。

関節拘縮に対して使う治療法は主に、

①マッサージ

②運動療法

③手技療法

です。

3-1.マッサージ

筋肉をもみほぐすことで、

筋肉と神経を刺激しつながりを高め、

血液循環を良くします。

また、固くなった筋肉をほぐすことで関節の動きを引き出し、

身体を動かしやすくします。

3-2.運動療法

身体を自身で動かしたり、

セラピストが動かすことで身体の動きを引き出し、

時には抵抗を加えて運動したり、

セラピストの補助のもとで運動することで、

さらに運動の効果を高められます。

注意するのは、

無理やり関節の動きを出さないようにする

ということです。

無理やり関節の動きを出そうとすると、

痛みが出てしまうことがあります。

その結果、痛みによって筋肉が収縮(筋性防御)し

関節を固めてしまいます。

そうなるとますます関節は動かしくなり、

関節拘縮の改善が難しくなってしまいます。

関節拘縮の改善には、

ゆっくりとした、優しい刺激が適しています。

3-3.手技療法

関節拘縮に対する手技療法としては、

①ストレッチ

②神経筋促通法

③関節モビライゼーション

④SJF(関節内運動)

⑤筋膜リリース

などを状態に合わせて使います。

関節の動きを小さな動作で引き出すSJFや、

ゆっくりとした優しい刺激で組織を緩める筋膜リリースは、

関節拘縮に対して有効な治療法です。

ストレッチは、伸ばす範囲を狭くして

痛みが出ない程度に行っていきます。