訪問マッサージの適応となる

『筋麻痺』

について解説します。

1.筋麻痺(まひ)とは?

 

文字通り『筋肉』が『麻痺』している状態。

つまり、筋肉が麻痺している為に

身体がうまく、自分の思い通りに動かせない状態です。

また、動かせないだけでなく感覚にも異常が出て、

感覚が鈍くなったり、全く感じなくなったり、

痛みが強くなることもあります。

2.なぜ筋麻痺になるの?

 

主に神経系の異常で引き起こされます。

脳梗塞、脳卒中、パーキンソン病、

脊髄小脳変性症、寝たきり(長期安静臥床)など、

中枢(脳、脊髄)と末梢(腕、足)とのつながりが悪くなることで

中枢からの命令がうまく通らない、

受け取ってもらえない状況になります。

また筋肉の収縮がうまく行えなくなったことで、

筋肉が固まること(筋拘縮)もあります。

結果的に自分の身体なのに

自分の思い通りに動かないなどの症状が表れます。

3.どうやって治療するの?

 

 

まずは筋麻痺の症状の軽減を

ねらっていきます。

神経と筋肉のつながりが悪くなっているので、

神経と筋肉のつながりを良くする治療を行います。

筋麻痺に対して使う治療法は主に、

①マッサージ

②運動療法

③手技療法

です。

3-1.マッサージ

筋肉をもみほぐすことで、

筋肉と神経を刺激しつながりを高め、

血液循環を良くします。

また、固くなった筋肉をほぐすことで

関節の動きを引き出し、

身体を動かしやすくします。

3-2.運動療法

身体を自身で動かしたり、

セラピストが動かすことで身体の動きを引き出し、

時には抵抗を加えて運動します。

セラピストの補助のもとで運動することで、

さらに運動の効果を高められます。

もっとも効果が高いのは、

しっかり抵抗をかけて負荷を高めた運動

ですが、

抵抗の程度は患者様の状態に合わせて調整します。

関節の可動域が大きくなったり筋力が強くなることで、

動かしやすい身体になります。

3-3.手技療法

筋麻痺に対する手技療法としては、

①ストレッチ

②神経筋促通法

③関節モビライゼーション

④SJF(関節内運動)

⑤筋膜リリース

などを状態に合わせて使います。

優しい刺激を入れるSJF筋膜リリースは、

身体の状態レベルが

大きく低下していても使える、有効な治療法です。