愛知県一宮市の青葦【あおい】治療院・整体院
院長の加藤です。
鍼(はり)灸治療は基本的に
全身治療
となります。
なぜかというと、
身体を巡る気血水の流れは
全身(内臓も含めて)でつながっているからです。
1.意識の外に悪いところがある
全身を治療する理由の一つとして挙げられるのが、
自覚症状のないところにも原因がある
ということです。
身体というのは運動もそうですが、
全身の機能がそれぞれお互いに影響し合っています。
身体の歯車が一つ狂えば、
歯車のかみ合わせがおかしくなることで、
全身に影響が出ます。
そして、狂った歯車は一つとは限りません。
二つあるかもしれないし、
三つあるかもしれません。
そういった状況の中で
身体の調子はおかしくなり、
痛いや辛いなどの自覚症状が表れます。
自覚症状そのものが
原因を表しているわけではないということです。
2.身体全体を診る
身体の調子を狂わせている原因というのは
複雑に絡み合っていて、
「このたった一つのことが原因です!」
とはっきり断定することは非常に困難です。
*もちろん、原因を一つに特定できるケースもありますし、
原因を一つに特定してシンプルな治療をすることも大切です。
これは身体の症状が慢性化すればするほど困難です。
そして、身体に深い悩みを抱えている方は
そのほとんどが慢性化した症状を持っています。
ということは、原因を一つに特定するよりは、
身体全体を診て、
身体の調子を狂わせている可能性がある場所に対して、
全身くまなく鍼灸治療を行うほうが、
患者さんの症状改善には有効な手段となります。
3.近くも遠くも治療する
身体全体を観察して、
全身治療を施すということは、
症状がある場所だけでなく、
そこから遠く離れた場所にも治療を施すことになります。
局所的治療と
遠隔治療の組み合わせです。
鍼灸治療を含めた東洋医学的な治療は
全身の気血水のつながりを考えた治療です。
身体全部がなにかしらの形でつながっている
という事実もあります。
そういった意味でも、
身体全身をくまなく治療することは効果的です。
「自覚症状と関係ないところを触ってるな…」
と疑問に思われる方もいるかもしれませんが、
関係なさそうに思われる場所にも
原因がある可能性があります。
症状のある場所を含めた全身治療は
身体全身の調子を整えるおススメの治療法です。
コメント