重力の影響でも身体状態は悪化する
訪問マッサージ・鍼灸も行っております、愛知県一宮市の青葦治療院・整体院です。
※訪問の場合は、カトウ治療院として伺っています。
訪問マッサージ・鍼灸は、主に寝たきりや歩行困難の方が利用されます。
その中でも寝たきりの人についての話になりますが、健康な人とベッド上でほとんど生活している人の違いの一つに
・重力
の影響があります。
重力
健康な人は寝ている時を除いて、おおよそ直立二足歩行、立位、座位での生活になります。
わかりやすく立位(地面に真っすぐ立つ状態)で考えると、
・重力は『頭の方向から足裏の方向に向かって』
加わります。
ところが、寝たきりの人は違います。
仰臥位(仰向け)の状態で考えると、身体のお腹側から背中側に向かって重力が加わります。
この違い、実はかなり大きいと考えられます。
一日24時間、寝ている時間を6時間とするなら、健康な人のほとんどの時間は、立位、座位の状態であり、重力を頭から足のほうに受けている状況です。
そして、人間の身体はその重力に適応するように出来ています。
つまり、頭から足に向かっての重力の影響を受けているのが普通なんです。
それが、寝たきりになると普通の状態から逸脱してしまいます。
重力に適応した身体
もちろん、その状況に身体がさらに適応する可能性もあるとは思いますが、寝たきりで体力が落ちている状態ではそれも難しいと思われます。
寝たきりの状態では、お腹側から背中側にあらゆる組織(筋肉、内臓など)が重力によって引っ張られてしまっています。
なので、その引っ張り下げられた組織たちを引っ張り上げることが必要になってきます。
組織の位置関係をより正常な状態に近づけたいわけです。
ポイントになってくるのは
・呼吸
・ベッドでの臥床時間を減らす
ことです。
呼吸で内臓を動かす
身体にとって好い呼吸とは、どんな呼吸か。
それは、
・横隔膜
がしっかり使えた呼吸です。
横隔膜は筋肉の一種なのですが、腰の筋肉や内臓とのつながりが強い筋肉です。
横隔膜を使った呼吸をすると、横隔膜の収縮と弛緩にともなって内臓が動きます。
ベッド上での寝たきりの時間が長くなって、位置がずれて収まりが悪くなった内臓を呼吸とともに動かして、元の位置に戻りやすくしていきます。
少しでもベッドから離れるようにする
根本的にはベッド上での臥床時間が長すぎることが問題なわけですから、
・ベッドから離れて過ごす時間を増やす
ことも大切です。
ベッドから離れるのが難しければ、寝た状態で施術を受けるのを、ベッドに端坐位で施術を受けることに変更するだけでも効果があります。
ベッドに寝ているよりは、車いすでもベッド端でも、座った姿勢のほうが重力を縦(頭から足裏に向かって)に受けられます。
身体が必要としている刺激を増やすことにつながります。
身体の調子を整えるためには、常に身体に加わっている重力の影響も考えてみると、もっと体調を改善できるヒントが見つかります。
お問い合わせはこちら
TEL:080-5829-2758
MAIL:katou.chiryouin0709@gmail.com
▼LINE公式アカウントはこちら▼
※アカウント名は青葦治療院となっておりますが、カトウ治療院でもありますので大丈夫です。