愛知県一宮市の青葦【あおい】治療院・整体院
院長の加藤です。
身体に表れる症状、
特に慢性的な症状を抱えている方は
おおよそ何かしら身体の組織に制限がかかっています。
身体の制限をほどく
身体の制限とは何でしょう。
ここでの制限とは
・関節の可動域
・組織の構造的な制限
・力学的制限
あたりでしょう。
この中でも手技(筋膜リリースなど)を行う上で
注目したいのは
組織の制限
です。
筋膜に着目すると
筋膜組織の制限とは
筋膜の高密度化
と呼ばれるものです。
高密度化した筋膜は
身体の動きを邪魔するものであり、
動きを邪魔するものであるということは
身体の内部の機能(内臓や代謝など)も
邪魔するものになり得るということになります。
組織の制限、筋膜の高密度化を見つけ出し
その制限を外すことができれば、
より自由に動ける、機能する身体に
変わることができます。
身体の機能・構造・力学の変数
組織の制限を含め、
慢性的な症状を引き起こす身体の制限を
見つけ出すことができれば、
身体の悩みを解決することにつながります。
特に、『ここが根本的な原因だ』と
いえるものが見つかればなおさらです。
ですが、実際のところ
本当の、真実の根本的な原因
というものを見つけ出すことは
難しいものになります。
身体の構造・機能・力学を計算していくと
非常に多くの『変数』が見つかります。
変数とは、数学の勉強で使った
XとかYとかのことです。
身体の症状を引き起こす原因を変数を使って
ざっくり考えてみます。
膝の痛みを
Ⅹ+Y=1
に例えてみます。
Xが膝が原因の可能性
Yが足首が原因の可能性
1が膝の痛み
とします。
*1が膝の痛みと考えるのは
深い意味はなく
ただ数字で表したほうが分かりやすく説明できるので
そうしてあります。
ではX+Y=1に話を戻します。
この式で、ⅩとYの変数を
0と正の整数として考えると
ⅩとYの正しい組み合わせは
(Ⅹ.Y)=(1.0)、(0.1)
の2通りですね。
Xが膝が原因の可能性
Yが足首が原因の可能性
なので、
膝が原因OR足首が原因
のどちらかに原因をしぼることができます。
ところが実際に症状の原因を考える場合、
そこに含まれる変数がXとYの2つしかない
ということはありえません。
もっと多くの変数を含みます。
Ⅹ+Y+Z+A+B+C+…=1
となり、答えが1としても、
答えは何倍にも増えます。
しかも、実際には答えが1ではなく
もっと大きい数字だとしたらどうでしょう。
さらに答えの可能性が多くなってしまいますよね。
ということで、
非常に簡単な数式に例えたとしても
これだけ複雑なので、
実際にはもっともっと複雑になってしまいます。
検査的治療
非常に複雑に構成されている身体、
そこに表れる症状の根本的な原因を見つけることは
困難です。
そこで原因を見つける為に必要になってくるのが、
検査的治療
です。
簡単に言うと
ある場所を治療してみて症状が改善すれば
そこが原因だったとし、
症状が改善しなければそこには原因がなかった、
とする考え方の治療法です。
原因と考えられるものを一つ一つ検証していきます。
検証していきながら
原因を探していく。
その過程で分かったことは、
セラピストだけでなく患者さんにとっても
有益な情報になります。
身体を知るヒントになります。
慢性的な症状を解決するには
地味で地道な積み重ねが大切です。
一気に治らないからといって
あきらめずに一つずつ治療を積み重ねていきましょう。
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