愛知県一宮市の青葦【あおい】治療院・整体院
鍼灸には頭鍼といって頭皮に鍼を刺す技術もありますが、その効果は
脳に効く
というものでもあります。
認知症における、運動障害や感覚障害、情緒不安定の改善効果も期待できます。
■□ 認知症と鍼灸 □■
鍼灸が脳に効く、といっても脳細胞自体が増えることにはおそらくならないと思われます。
脳を鍛えるには、治療とかではなく、もっと能動的、自発的に脳を使う必要があるからです。
とはいえ、脳細胞そのものが増やせなくとも、脳の働きを高めることは可能です。
方法としては、二つほど。
一つは『頭鍼』です。
頭鍼は、頭皮への鍼施術ですが、頭皮には脳の機能を反映した治療点がたくさんあります。
運動機能を高めてくれたり、感覚を良くしてくれたり。
胃や腸など、内臓に効く治療点(ライン、エリア)もあります。
それらを利用して、脳に効かせる、これが鍼灸の認知症対策のうちの一つです。
もとつは、脳への血流。
脳への血流が良くなり、栄養や酸素の供給が良くなれば、脳も元気になります。
ポイントになるのは『首』です。
特に首の横(側頸部)への施術が効果的です。
認知症になりやすい方には、側頸部のコリが強い方がよく見られるとの話も聞きます。
全身状態の改善も必要ですが、ポイントを絞るなら、『頭鍼』と『首への施術』になるでしょう。
■□ 認知症の予防と鍼灸 □■
認知症の治療で(それ以外の病気もですが)もっとも大切なのが、予防です。
当たり前のことのなのですが、なる前にならないようにする、それが最強の健康法です。
さきほど書いたように、認知症になりやすい方には首の側部のコリがよく見られます。
そのコリを緩めて、取り除いてあげるだけでも変わってきます。
また、首の側部には呼吸に関わる筋肉があります。
呼吸の質が悪いと、首の側部の呼吸筋を過剰に使いすぎてしまい、コリができてしまいます。
呼吸の質が悪いとはどういうことかというと、酸素の取り込み、二酸化炭素の排出が悪いことになります。
その結果が、脳にとっても良くない状況を作ると考えれば、首のコリを放っておくことは得策ではないでしょう。
■□ 認知症と炎症 □■
認知症を含めて、病気やけがを語る上で欠かせないのが『炎症』。
身体にとって不要な炎症、『慢性炎症』も脳へのダメージを増やします。
『慢性炎症』を抑えることも認知症には大切です。
・睡眠
・運動
・食事
生活習慣の改善がもっとも効果的ですが、鍼灸治療はそれら全てに好い影響を与えることができます。
最近多くなっているのが、睡眠の質の低下です。
不眠症で悩まれている方がどんどん増えているわけですが、不眠症にも鍼灸は効果が期待できるんですね。
運動に関しても、鍼灸治療は動かしやすい身体づくりに役に立てますし、食事に関しても内臓の働きを整えて、消化などを整えてくれます。
鍼灸自体にも『慢性炎症』を抑える作用がありますが、生活習慣の改善に結びつけることでも『慢性炎症』対策になります。