『目を酷使した時にやるべきこと』
目の守り方
一宮市の鍼灸院、青葦(あおい)治療院です。
目が疲れた時やゴロゴロする時、「目をスッキリさせたいから」と、頻繁に眼球を直接洗ったり、目薬を何度もさしたりしていませんか?
実は、その良かれと思ってやっている習慣が、目を守るバリア(油層やムチン)を奪い、自ら「ドライアイ」を引き起こす大きな原因になり得ます。
ドライアイは単なる「水分の不足」ではなく、水分を閉じ込めておく「フタ(油分)の不足」であることが非常に多いのです。
今回は、目を傷つけずに清潔と潤いを保ち、ドライアイを根本から防ぐための正しいケア方法と注意点をまとめました。
※あくまでも、一つの考え方です。
目の汚れを落とす際の注意点
目を洗う行為は、一歩間違えると眼球のバリア機能を丸裸にしてしまいます。以下の点に注意しましょう。
眼球を「水道水」で洗わない
プール上がりなどに水道水で目を洗う習慣があるかもしれませんが、これはおすすめできません。
水道水に含まれる塩素がデリケートな角膜を傷つけ、涙を繋ぎ止めるための重要な成分(油分やムチンなど)を根こそぎ洗い流してしまいます。
カップ式の洗眼薬に注意する
カップに薬液を入れ、目に押し当ててパチパチと瞬きをして洗うタイプの洗眼薬にも注意が必要です。
まぶたやまつ毛に付着したメイク汚れ、皮脂、雑菌などを、かえって目の中に溶かし込み、押し込んでしまうリスクがあります。
ゴミが入った時は「人工涙液」で洗い流す
目の中に異物や汚れが入ってどうしても落としたい場合は、水道水ではなく、涙に最も近い成分である「防腐剤無添加の人工涙液」を使用しましょう。
※ドラッグストアにも売っています。
数滴たっぷりとさし、目からあふれさせるようにして優しく洗い流すのが安全です。
洗うのは眼球ではなく「まぶたのフチ」
清潔に保つべきは眼球そのものではなく、まつ毛の根元にある油の出口(マイボーム腺)です。
この出口が詰まることでドライアイが進行します。
目の中に入らないよう注意しながら、低刺激の洗顔料や専用のアイシャンプーを使い、まつ毛の根元を指の腹で優しく洗い、ぬるま湯で流す「リッドハイジーン(眼瞼清拭)」を取り入れましょう。
目の保湿ケアについての注意点
乾きを防ぐためには、外から水分を足すこと以上に、自身の「油分の分泌」を正常化させることが重要です。
冷やさずに「温めて」油分を溶かす
目が疲れると冷やしたくなりますが、目を冷やすとマイボーム腺の油がバターのように固まり、フタの役割が失われてしまいます。
保湿力を高めるためには、蒸しタオルやホットアイマスクで目元を5分程度「温める」のが正解です。
これにより、固まった油が溶けて分泌がスムーズになります。
「深い・強いまばたき」で油を絞り出す
スマホやPCの画面を注視していると、まばたきの回数が激減し、しかも浅くなります。
まばたきは、涙と油を眼球にコーティングするためのワイパーです。
作業の合間に、意識的に「ギュッと閉じて、パッと開く」というポンプ運動を行い、物理的な力で油を排出させましょう。
目薬は「防腐剤フリー」を選ぶ
乾きを感じて頻繁に目薬をさす場合、成分を必ず確認してください。
防腐剤(ベンザルコニウム塩化物など)が含まれている目薬を過剰に使用すると、バリア機能が落ちた角膜にさらなるダメージを与えてしまいます。
日常使いには、1回使い切りタイプなどの「防腐剤無添加の人工涙液」が安心です。
物理的な蒸発を防ぐ環境を作る
そもそも涙が蒸発しにくい環境を整えることも大切です。
加湿器を利用する、エアコンの風が直接顔に当たらないようにするなどの工夫をしましょう。
また、PCモニターを「少し見下ろす位置」に調整すると、まぶたの開きが小さくなり、空気に触れる眼球の面積が減るため、涙の蒸発を物理的に抑えることができます。
まとめ:過剰なケアを「引き算」する
ドライアイのケアも、当院がお伝えしている他の不調のケアと同じです。
「良かれと思ってやりすぎていること」が、かえって身体の自然なバリア機能を壊しているケースが非常に多いのです。
眼球を直接洗うなどの過剰な刺激を引き算し、身体が本来持っている「油分でフタをする機能」を優しくサポートしてあげること。
これが、快適な瞳を取り戻す一番の近道です。
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