エビデンスについて【鍼灸・整体】

一宮の青葦(あおい)治療院・整体院のエビデンス 鍼灸治療のすゝめ(一宮鍼灸院)

『鍼灸のエビデンス創りは難しい』

エビデンスという言葉の意味を知っておきましょう

一宮で鍼灸院をお探しの方、青葦治療院・整体院の加藤です。

個人的に今回の記事の内容は、非常に重要なものだと思っています。

医療において、何か治療を施す際に

・エビデンス

というものは非常に重視されます。

というのも、エビデンスがあるからその治療法を施す意味がある、と言えるからです。

ところで、ここでいうエビデンスというのは

・薬や治療法、検査方法などについて、その有効性や安全性を判断する科学的証拠のこと

です。

医療においてエビデンスが重要なのは、

『ちゃんと科学的証拠のある治療を行っていますよ』

と治療における効果や安全性を謡うためです。

確かにこれは非常に重要なことです。

では、科学的証拠とはそもそも何なのかはご存じでしょうか?

その答えは

・臨床研究や臨床試験、治験などの研究を重ねることで創られるもの

・複数の研究が同様の結果を指し示した場合に、信頼に足る証拠とされるもの

です。

つまり、エビデンスとは

・実験データによって効果を検証されたもの

なんですね。

医療におけるエビデンスを考える際には、患者さんにはこれを忘れないでいただきたいと思っています。

実験データありきのものが医療におけるエビデンスです。

エビデンスの解釈が違うときがあるので要注意

さきほどの説明したのが、医療におけるエビデンスという言葉の意味と使われ方なのですが、このエビデンスという言葉の意味をちゃんと理解しておかないと、鍼灸や整体の施術を受ける際に勘違いが起きてしまうことがありますので、要注意です。

エビデンスという言葉、英単語には医療的な意味合いを除くと

・証拠

・根拠

・証明

という意味があります。

そこに証拠という意味が含まれていますが、紛らわしことにそれは

・証拠=科学的証拠、ではない

になります。

例えば、肩こりには僧帽筋のマッサージが有効だというエビデンスがあったとします(実際にはないですよ)。

ここでいうエビデンスは、本来の医療的な意味であれば

・僧帽筋のマッサージをして肩こりが軽減したというデータがある(科学的証拠)

とになるのですが、エビデンス=証拠と単純に考えてしまうと

・肩こりを起こしているのは僧帽筋である

・僧帽筋という筋肉は解剖学上、確かに存在している(解剖学的な証拠、科学的証拠ではない

という証拠があるので、肩こりには僧帽筋のマッサージが有効である、となってしまうんですね。

肩こりに僧帽筋が関係しているという証拠は見つけられるものの、肩こりが僧帽筋のマッサージで軽減するという科学的証拠はない、という解釈にもなります。

これも非常に重要なことなので、ぜひ覚えておいてください。

意味がよく分からなければ何度も読み返して考えてほしいところです。

そして、鍼灸や整体の施術においてエビデンスがあると謡われている場合のほとんど(なんなら全て)は、科学的証拠の意味でなく、単なる

・証拠

という意味合いです。

残念ながら、それが現状です。

私たちとしても、科学的証拠のある鍼灸や整体を施したいのですが、それがまだ存在しないのが現状です。

鍼灸や整体にエビデンスが創れないワケ

鍼灸や整体にエビデンス(科学的証拠)がないことは残念なことですが、それも実は仕方のないことなんですね。

というもの、鍼灸や整体では客観的な実験データを取ることが非常に困難だからです。

鍼灸や整体の施術においては、必ず

・人

が関わることになります。

そして、人が関わるということは

・それだけで心理的な変化が起きてしまう

ということです。

さらに、心理的な変化が起きてしまうということは

・身体症状にも変化が起きてしまう

可能性があるということです。

つまり、人が関わることで治験者さんに起きる変化が

・鍼灸や整体に施術による変化なのか、人が関わることによる変化なのかが判別できない

ということです。

ですので、なかなかエビデンス(科学的証拠)のある鍼灸や整体の施術を提供できないんですね。

何とか改善するための『証拠』としてのエビデンス

鍼灸や整体にエビデンス(科学的証拠)は無いに等しいですが、それでも鍼灸や整体によって身体の症状が好転することはよくあることです

逆に、エビデンス(科学的証拠)のある治療法でも良くならないこともあります。

正当化したいわけではありませんが実際に良くなる人が存在する以上、エビデンスが無いから行ってはいけない、ということではないと思っています。

そこで、少しでも鍼灸や整体の効果を信じてもらうために、効果を期待してもらうために

・解剖学(身体の構造)などの知識という証拠を基にした施術

を提供していきます。

科学的証拠よりは弱いものの、身体の構造や仕組みから推測、想像される治療法は試す価値が十分にあると思っています。

エビデンス(科学的証拠)がないことを嘆いても仕方ないので、それよりはエビデンス(知識という証拠)で裏付けして、さらにそこに経験則を組み合わせて、少しでも良い施術が提供できるようにしていきたいと思っています。

 

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