緑内障と鍼灸院【名古屋市】

緑内障と鍼灸 鍼灸治療のすゝめ

眼圧には房水の循環改善をねらってみる

青葦治療院の加藤です。

失明の一番の原因である

【緑内障】

人の感覚情報の約9割は視覚情報なので、自分の世界のほとんどを奪う可能性のある緑内障はなんとかしたいところです。

現状なんとかする方法のメインは薬(点眼)を使っての治療ですが、そこに鍼灸も足していくとより効果的になるかもしれませんので、その可能性を考察していきます。

※『緑内障は鍼灸で治る』と断定する内容ではないので、ご了承ください。

緑内障と眼圧

緑内障の原因は

・眼圧が高くなりすぎる

ことなので、眼圧をいかに下げるか、安定させるかをねらっていくことになります。

そして、その眼圧を上げる要因となるのが

・房水の循環不良

なので、房水の循環を良くするために房水の通り道を整えるような形で施術していくことになります。

では房水の通り道はどうなっているかというと

緑内障と鍼灸と眼圧と

引用:https://www.ikec.jp/disease/ikec-glaucoma/ より

 

こんな感じで、

1. 毛様体で房水が作られる

2. 虹彩と水晶体の間を流れ出る

3. 繊維柱帯で房水から老廃物をろ過する

4. シュレム菅から房水が目の外に流れる

5. 最終的に房水は静脈に合流する

といった具合に房水は血流に循環します。

で、その房水の通り道の中で流れが詰まりやすいところを挙げていくと

・虹彩と水晶体の間

・繊維柱帯

・シュレム菅

になります。

そのうち

・虹彩と水晶体の間

ですが、虹彩は筋肉(平滑筋)であり、水晶体も弾力のある(厚くなったり薄くなったり)組織です。

どちらもある程度柔軟性のある組織なので、その間で房水が詰まることは考えにくいです。

となると後は

・繊維柱帯

・シュレム菅

となりますが、繊維柱帯は【網目】上の構造をもって房水をろ過しているので、その【網目】が詰まることで房水の流れが悪くなる、というのが一番可能性が高くなります。

なので、繊維柱帯の状態を改善したい、ということになります。

繊維柱帯をどうするか?

繊維柱帯は、【繊維】が【網目】状の構造となっているので、その繊維(コラーゲン線維)が

・弾力を失う(劣化)

・繊維の密度が増す(隙間が狭くなる)

といったようなことが起きていると思われます。

では、それをどう解決するかの考察です。

繊維柱帯そのものを鍼やお灸で直接刺激することは当然不可能です。

直接は無理なので、間接的に繊維柱帯に刺激を入れることになります。

繊維柱帯への施術

その方法としては

・目に効くツボ(経穴)を使う

・目の筋肉(外眼筋)と連結する筋膜をねらう

・頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラル)を使う

などになります。

三つを挙げてみましたが、正直それぞれが独立して効果を出すということはないので、施術の際には結果として色々組み合わせてやることになります。

その組み合わせの中で中心となるのが【筋膜】で、というのも筋膜という組織は身体全体に広がる連続性を持っているからです。

例えば、背中の筋膜は首やお尻の筋膜とつながっていますし、背部側の内臓ともつながっています。

それと同じような感じで、目の周りの筋膜は目、ないし目の周りの組織をつながっています。

そのつながりがあるから、目を直接刺激しなくても筋膜の連続性を介して刺激が伝わることになります。

加えて、その筋膜のポイントは目に効くツボと一緒の場所だったりもします。

目の周りの筋膜が目の筋肉(外眼筋)と連続し、外眼筋が目の強膜に連続、強膜がシュレム菅に連続、シュレム菅が繊維柱帯に連続、といったラインで刺激が伝わっていく形です。

あとは、頭蓋仙骨療法です。

頭蓋骨は【一次呼吸】といって、【脳脊髄液】の循環による微々たる動きを持っています。

その動きを整えることは、目の周りの神経系の働きを整えることにもなりますし、目の容れ物である眼窩にも良い影響を与えることになります。

※眼窩自体が、前頭骨、頬骨、篩骨、蝶形骨、涙骨、上顎骨、口蓋骨という複数の頭蓋骨の組み合わせで構成されています。

※頭蓋仙骨療法には、賛否両論ありますが一つのテクニックとして使っています。

効果は断言できませんが…

以上のような形で緑内障への対処をしていますが、最初に書いたようにそれで緑内障が治るとは断言できるものではありません。

あくまで一つの可能性ですので、それをご理解のうえ施術の相談をしていただけると幸いです。

少なくとも目に良い影響を与えることはできますので。

 

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