腸内細菌と臭いと匂い

愛知県一宮市の青葦【あおい】治療院・整体院
院長の加藤です。
人間の身体に共生する腸内細菌は、
おおよそ3万種類、100~1000兆個
存在してますが、
その腸内細菌が作りだす成分には
面白い性質があります。
1.腸内細菌が出す有害物質?
腸内細菌には、
善玉菌と悪玉菌
があります。
善玉菌というのは名前の通り
身体にとって善い働きをする菌で
悪玉菌というのは、
身体にとって悪い働きをする菌です。
*悪玉菌が常に悪い働きをするわけではないですが、
増えすぎると悪さをします。
腸内環境が悪くなっているということは
悪玉菌が勢力を強めている状況といえます。
その際に腸内細菌は
身体にとって有害な物質を出すことがあります。
その腸内細菌が作り出す、
有害な成分として挙げられるのが
・インドール
・アミン
・スカトール
・フェノール
・アンモニア
・硫化水素
などです。
この中でも、
フェノール
という物質は
毒性、腐食性があり、
劇物に指定されている物質です。
2.臭い?匂い?
腸内細菌が作り出す物質の中で
面白い性質をもつものがあります。
インドール
と
スカトール
です。
このインドールとスカトールは
大便臭(糞臭)の原因となる物質に含まれますが、
面白いことに濃度が低いと
花のような香りになり、
実際に花の香りの成分として存在しています。
香水などにも使われる成分です。
濃度が高くなると臭いが出て、
濃度が低くなると匂いが出る。
腸内環境が整っていると
インドールやスカトールなどの有害物質が少なくなるので、
排泄物もいい匂いがするんでしょうか…。
3.臭いも腸内細菌の状態を知るヒントになる
悪玉菌が善玉菌より優位になり
腸内環境が悪くなると
腸内細菌が出す有害物質の量が増える。
有害物質の量が増えると
排泄物の臭いが強くなる。
ということは、
排泄物の臭いが強くなっている場合、
腸内環境が悪くなっている可能性が
あるということになります。
現代でもそうですが、
昔から排泄物を見て
身体の状態を判断することもあります。
臭いをヒントに
身体の状態を知ることができるということを知っていると
体調の変化に気づきやすくなるかもしれないので、
一つの目安として参考にしてみて下さい。