痛みはすべて悪なのか?

愛知県一宮市の青葦【あおい】治療院・整体院
院長の加藤です。*加藤のプロフィールはこちら
まずは基本的なとこからいきましょう。
治療を必要とされる方はそのほとんどが
痛み
を訴えられます。
『痛みは良くないもの』というふうに認識されがちですが、『全くの悪』というわけでもありません。
◆◇ 痛みの本質を理解する ◇◆
痛みがあるということはとても辛いことでもあります。
痛みがあるだけで日常生活を送ることが苦にもなりますし、痛みに対して憎しみや怒りを感じることもあると思います。
『痛みは悪だ』という考え方も生まれてきます。
ですが、「痛み」は本当に悪なのか、と疑ってみましょう。
◆◇ 痛みの意味とは ◇◆
そもそも痛みはなぜ出るのか。
それは
危険を知らせるため
です。
痛みによって不快な気持ちになったり、怖くなったりするのは、その痛みを与えているものに大して、警戒した方がいいよ、注意した方がいいよ、と身体に教えるためでもあります。
痛みを感じるからこそ、それを与えるものが危険だと理解できるのです。
危険なものを教えてくれる感覚が『痛み』。
だとすると
・痛みはいけないもの
・痛みは嫌なもの
・痛みは悪いもの
そういった考え方も正しいとは言えなくなってきますね。
◆◇ 認知行動療法 ◇◆
痛み自体は確かによいものではありませんが、身体からの『気遣い』だと捉えてみましょう。
痛みを知ることで他人に優しくなれる、という考えにも通ずるものがありますね。
何が痛いかを知ることが、何が危険なものかを知ることにつながり、結果的に生きる上での安全を確保することにつながります。
自分に優しくすることにもつながりますし、他人に優しくすることにもつながります。
また、痛みをどう認識(認知)するか、を変えることで、痛みそのものがなくなることもよく見られます。
『認知行動療法』とも言いますが、痛みに対する認知を変えることが、結果として腰痛などの痛みをなくす、という統計結果もあるくらいです。
痛みと向き合っていくことが結果的に、痛みを取り除くことにつながっていくんですね。
『痛いものはやっぱり痛い』ではありますが、捉え方を変えてるだけでも、痛みの感覚が変わるというのは面白いですね。