愛知県一宮市の青葦【あおい】治療院・整体院
院長の加藤です。
鍼治療では
遠隔治療と局所治療を使って
身体の不調を回復させていきますが
『痛み』そのものに対しては
シンプルな局所治療が有効なケースが多いです。
シンプルに圧痛をさぐる
身体に痛みがある場合、
その痛みの原因は、
痛い場所にはないケースもあります。
*セラピストによっては、痛い場所そのものに
痛みの原因があることはない、と
断定される方もいますね。
ですが、鍼治療の効果には
疼痛を緩和・除去する効果があり、
『仮に』痛みの原因を根本的に解決できないにしても、
今ある痛みをひとまず緩和して上げる、
取り除いてあげる、という考え方は、
間違ってはいません。
ひとまず痛みが緩和すれば、または、なくなれば、
身体も気持ちも楽になるからです。
楽になれば、そこからさらに治療に対する
意欲が出てくる可能性も生まれます。
なので、あくまで一つの方法ですが、
まず、シンプルに痛みがある場所を
触診で探してみます。
簡単な判断方法は、
押して痛い場所を探すことです。
いわゆる『圧痛』のある場所を探す、
ということです。
圧痛のある場所はおおよそ、
固くなっていたり、
張っていることが多いので
比較的探しやすいものです。
シンプルに痛い場所へ鍼
圧痛のある場所を見つけたら、
その場所の中でも特に圧痛が強い場所をさぐります。
圧痛の中の圧痛、
といった具合でしょうか。
それが見つかったら、
(見つからなかったら、大まかに圧痛をとらえましょう)
そこをできるだけ正確に鍼でねらいます。
痛い場所に痛みをとる効果のある鍼を打つ。
とてもシンプルな考え方ですが、
これが功を奏するケースは少なくありません。
効率よく痛みを取るなら…
痛い場所にマッサージをした場合も
痛みを感じますが、
痛い場所に鍼を打った場合も
痛みを感じることがあります。
これはやむを得ないことです。
もともと、痛みを感じている場所というのは
痛みの閾値が低めです(痛みを感じやすくなっている)。
痛みを感じやすくなっている場所に
鍼で触れることになるので、
鍼治療そのものが痛みを感じさせてしまっても
おかしくはありません。
ですが、鍼治療で痛みを感じたとしても、
鍼を打つことで、
その場所の固さがとれたり、
張りがとれたりすることで、
結果的に痛みは緩和・除去されます。
鍼を打つ前と打った後では
触った感じに大きく変化が出ます。
それはセラピストにも患者さんにも
同じように感じられることが多いです。
鍼治療では、
鍼そのものが痛みを感じさせてしまうことは
確かにありますが、
何よりもまず痛みを取りたい、
楽になりたい、
という要望があれば、
多少の痛みは我慢して
鍼治療をすすめることにしています。
痛みがない治療であるにこしたことはありませんが、
痛みを感じさせないように、と
優しく治療することで、
治療が長引いてしまって、
結果的に痛みに苦しむ時間が長くなってしまうのは、
どうかとも思います。
最終的な判断はもちろん、
患者さんが決めることですが、
早く痛みをとりたい、楽になりたい、
という強い要望があれば、
多少痛くても鍼治療をやっていきましょう、と
すすめさせていただいています。
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