愛知県一宮市の青葦【あおい】治療院・整体院
身体を診る際に重要なのが
除外診断
です。
除外診断なくして、いい治療はできません。
◆◇ 最悪の状況を想定してみる ◇◆
身体を診る際に重要になってくるのはまず、
どんな危険な病気(疾患)の可能性があるか
を考えてみることです。
例えば、よくある頭痛なら『脳の病気をまず疑う』といった感じです。
頭痛自体は、おおよそ首や肩の筋肉の緊張が強すぎて起きるもの(緊張型頭痛)ですが、100%ではありません。
筋肉の緊張から引き起こされている頭痛であれば、治せる可能性は十分にありますが、脳の病気からきているものだとすると治療家が治すことは困難です。
まず危険な病気を疑ってみて、その病気が除外できるようであれば、マッサージや鍼、灸で治せる可能性がある、と危険な病気かもしれないことを想定して治療をすすめていく必要があります。
◆◇ 予防線を張っておく ◇◆
危険な病気の可能性をまず除外しておきたいところですが、私たち治療家が身体を診る際には、CTなどの画像診断は使えません。
もちろん、
・問診
・視診
・脈診
・徒手検査
などによってある程度の見立てはできますが、診断しきるのが困難なケースは多々あります。
とはいえ、ハッキリ分からないからといって、すぐに精密検査などをすすめても、患者さんの負担が大きくなってしまいます。
そこで、予防線を張りつつ治療をすすめていきます。
現状においてハッキリ病気が分からない場合、まずは可能性の高いものを想定して治療をすすめていきます。
ですが、その治療が効果を見せない場合は、想定したものが妥当でなかったとして、病院で精密検査などを受けてもらうようにします。
マッサージや鍼、灸などで治せないと考えられるなら、無理に治療を引っ張らないで、病院受診をすすめるという、予防線を張っておくことはリスク管理に重要です。
◆◇ 身体の評価は冷静に客観的に ◇◆
治療家、セラピストが陥りやすい状況として、
『ちゃんと治さなければ…』
と思いつめたり、意気込みすぎたりしてしまうものがあります。
もちろん、加藤もそういった気持ちになることはあります。
ですが、その気持ちが結果的に、患者さんの状態を悪化させてしまう可能性があることも頭の片隅にいつも置いています。
除外診断から身体を評価し、その評価に合わせた治療を行っても、その治療で成果があまりにも出ない場合、素直にそれを認めて、一度しっかりと検査してもらうことをすすめる。
それも治療家の大切な仕事だと考えています。
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