身体の不調を引き起こす可能性のあるもの【無自覚なもの】

自分では悪いと思っていないことが原因になり得る

一宮市の鍼灸院、青葦【あおい】治療院の加藤です。

・身体の不調が慢性化している

・原因に心当たりのない症状がある

・色々試してみても体調が良くならない

という方は、自分でも気づいていない悪い習慣などがあるかもしれません。

そこで、よくある無自覚だけど悪い習慣などで、身体の不調の原因になり得るものを紹介していきます。

ヒールの高い靴を履くことが多い

ヒールが高い靴は主に女性がよく使用しますが、踵が高いだけでも実は身体の負担は多くなりますし、その負担は慢性化しやすくなります。

まず、ヒールが高いと歩行の効率がかなり悪くなります。

歩行時に足を蹴りだし前進するタイミングでは

・足首の関節は背屈位から底屈位に大きく動く

ようになっています。

※簡単に言うと、アキレス腱が伸びた状態から縮む動きです。

背屈位ではアキレス腱は伸び、自動的にゴムのように縮む力をため込みます。

その縮む力が解放されて底屈位になることで、足は地面を押し身体を前進させます。

※筋肉を強く収縮させることなく力を生み出せるのがポイントです。

ところがヒールの高い靴を履いていると、常に底屈位(アキレス腱が縮んだ状態)になりますので、アキレス腱を伸ばして縮む力が自動的にため込まれなくなります。

そうなると、身体を前進させる力が弱くなり、かつ、その分の前進する力を裏ももの筋肉を使ったりして作り出すことになります。

その結果、非常にバランスの悪い身体の使い方、脚の使い方になり、ヒールが高い状態ではない時より疲れやすくもなります。

口呼吸がメインになっている

これもよくあるケースですが、人間は本来

・鼻呼吸

がメインなのですが、それが出来なくなって、または忘れてしまって口呼吸がメインになっている方がいます。

激しい運動をしている時やその後に、息が上がって口呼吸になるのは問題はありません。

もちろん、出来るだけ鼻呼吸にしておいたほうが良いですが。

では、口呼吸の何が問題かというと

・息を吸う効率が悪い

・肺に入る空気が温まらない

などの点で身体にとってマイナスです。

息を吸う効率は悪い、という点に関しては

・鼻と口が開いている

・鼻だけが開いている

状況を比較して、どちらが息を吸いやすいかを考えてみて下さい。

鼻と口の両方が開いていると、口から息を吸うにしても鼻と口はつながっていますので、口から吸った空気が鼻のほうに流れても不思議ではありません。

つまり、口呼吸は鼻と口が開いているため息が吸いにくいということです。

そして、息を吸いにくい状態でしっかり息を吸い込もうと思うと、副呼吸筋である肩や首の筋肉を使って呼吸する傾向が強くなります。

その結果が、いわゆる肩こりや首こりにつながっていきます。

もう一点の、肺に入る空気が温まらないという点に関しては、本来であれば息を吸う際に鼻に空気を通すと鼻の粘膜から熱と湿気を取り込みます。

それがもし口から息を吸うと、肺に入る空気が温まらない(温まりにくい)ため、肺が冷えやすくなります。

冷えやすくなると肺がどうなるかというと、肺が縮こまって膨らみにくくなります。

膨らみにくいということは、息が吸いにくいということです。

となると、ここでも結果的に息を吸う効率が悪くなり、副呼吸筋を使いやすくなってしまいます。

呼吸は1日に、1~2万回ほど行っていますので、一つのエラーがあると積み重ねられるものも大きくなりますので、じわじわと身体の不調を引き起こしていきます。

肩甲骨を内側に寄せる

悪い姿勢の代表格である

・猫背

がありますが、その猫背を直すために

・肩甲骨を寄せる

という動きや姿勢に取り組む方は少なくないようです。

確かに一定の姿勢改善効果はありますが、私の経験上だけで見るとむしろ姿勢を悪くするように作用していると思います。

というのも、仮に猫背であったとしても、その丸みが強くなった背骨のカーブはその部分だけの問題ではなく

・背骨全体の問題

でもあります(もっというと全身のバランス、重心の位置などの問題でもあります)。

猫背になっている部分だけが悪くて、猫背になっているわけではないんですね。

例えば、骨盤の前傾が上手く作れていないこともありますし、腰の背骨(腰椎)の前弯カーブのバランスが崩れている、というような土台に問題があるケースが多いんですね。

そうであるにも関わらず、猫背になっているから背中の丸みが強まった部分を引っ込めようと肩甲骨を内側に寄せるということを試みても、骨盤や腰椎の問題を置き去りにしているので、逆に身体のバランスが崩れてしまいます。

ですので、もし姿勢を本当に何とかしたいと願っているのであれば安易に肩甲骨を寄せる、寄せれば直るとは考えないようにしてください。

腰を反らせる

これも意外と多い、無自覚な不調の原因ですが、姿勢を気にするあまり

・腰を反らし過ぎる

ことも身体には良くありません。

アレルギー反応のように、姿勢に対して過度に反応してしまっている結果だと思いますが、腰はそこまで一生懸命反らす必要はありません。

実際のところ、緩やかに前側に沿っていれば良いだけです。

※具体的な数値を上げても当院では数値を測定できませんし、分かりにくいので割愛します。

腰をしっかり反らして姿勢を作ろうとすることはやめる、くらいに考えておいてください。

※当院での施術においては、こちらでカーブの状態をお伝えします。

さらに、腰を反らし過ぎてしまうことについて言及すると、

・腰椎(腰の背骨)を前に動かすことでカーブを作る

こともNGです。

というのも、腰椎は骨盤の上に、仙骨の上に乗っかっています。

腰椎を前に出してカーブを作ることは、仙骨の存在を無視した姿勢の作り方になってしまいます。

無理矢理カーブを作るのは良くないんですね。

そして、仙骨が前傾すれば自然と腰椎の前カーブも作られていきます。

意識すべきは骨盤、仙骨です。

腰のカーブを整えたいのであれば、腰ではなく骨盤を意識したほうが良いです。

腰椎を前に出すことで無理矢理カーブを作ることで、腰痛が起きているケースは非常に多いです。

関節やその間の椎間板が過度に圧縮されやすくなるため、擦り減りやすくもなります。

腰のカーブを意識することは素晴らしいことですが、自分で思っているより腰はカーブしているものではないので、注意してみて下さい。

 

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