脳梗塞後遺症も少しでも動きやすくなるように
訪問マッサージ・鍼灸も行っております、愛知県一宮市の青葦治療院・整体院です。
※訪問の場合は、カトウ治療院として伺っています。
訪問マッサージを利用される方の中でもっとも多い症状は、
・脳梗塞後遺症の片マヒ
です。
片麻痺の症状の改善は難しいものがありますが、関節拘縮を軽減する、予防していく取り組みだけでも予後が違ってきます。
脳梗塞後遺症の片麻痺の経過
片マヒを含める脳梗塞後遺症の症状は、脳梗塞発症後6カ月~1年でほとんどが固定されてしまいます。
脳梗塞後遺症のリハビリは6カ月~1年が勝負です。
その間に、どれだけ機能を回復させれるか、になっています。
つまり、その期間を過ぎた後は、後遺症の劇的な改善は見られないということになります。
※改善する人も中にはいると思いますが、大筋としては劇的な改善はしません。
これは、脳の性質上、仕方のないことになります。
脳の損傷した部位は、ほぼ再生しません。
※全く増えない、ということではないようですが、元通りになることはありません。
再生医療が進歩すれば、また別です。
こうやって文章にすると、絶望的な状況にも思えてしまうかもしれませんが『できることが何もない』というわけではありませんので、ご安心を。
まずは症状の悪化を予防する
まずやっておきたいのが、
・片マヒの悪化を予防する
ことです。
良くならないかもしれなくとも、それは『何もしなくてもいい』ということにはなりません。
例えば、関節拘縮や筋マヒ、筋委縮が進んでしまうとどうなるか。
・着替えがしにくい
・食事がしにくい
・褥創などの皮膚トラブルが増える
など、より状況が悪化しQOLが下がってしまいます。
また、マヒ側の血流や神経の働きがより悪くなることで、代謝や免疫機能が低下し、体調が崩れやすくなります。
良くならないからと放っておいて、良いことは全くありません。
気分が乗らないこともあるかもしれませんし、先のことを考えても仕方ないと考えてしまうかもしれませんが、出来ることをやっておかなかったことを後悔するかもしれません。
例え気分が乗らなくても、症状の悪化予防に取り組んでいきましょう。
マヒしてないほうを鍛える
マヒ側の症状の悪化を予防するのは大事ですが、それと同じくらい大事なのが、
・マヒ側でない方(健側)をできるだけ鍛える
ことです。
動かせる方を今よりも動かせるようにして、マヒ側を助けてあげられるように、マヒ側の負担を減らせるようにしていくことが重要になってきます。
ベッド上での寝返りや車いすへの移乗等の、日常生活動作の質をあげることは、そのままQOLを上げることにつながります。
そして、介助する人に頼る割合が減れば、気持ちも楽になります。
そもそも身体を動かせないこと自体が、精神的なストレスとして大きな負担になります。
本能的に身体が動けないことが不安を高めてしまいます。
ぎっくり腰などになって、ベッドでの寝返りもできないくらいの症状になったことのある方は、身に覚えがあるのではないでしょうか。
不安な気分になったり、気分が落ち込んだり、していませんでしたか。
動けないことは、それだけでストレスになってしまいます。
身体的にも精神的にも、悪影響です。
逆に、動けることは精神的に良い影響を与えてくれます。
自信にもつながりますすし、当然身体的も良いことです。
脳梗塞後遺症の訪問マッサージやリハビリは、なかなか成果の出にくいものではあります。
ですが、成果が出ていないように見えても、実は症状の悪化を予防していたりと、悪くなっていないことが成果であることもあります。
0か100かで考えないようにして、精神的にも身体的にも意味があることを理解していただけると幸いです。
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