【難病】ALS(筋萎縮性側索硬化症)と鍼灸

ALSの神経細胞の変性と針灸治療 難病

愛知県一宮市の青葦【あおい】治療院・整体院

院長の加藤です。

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指定難病2の

ALS(筋萎縮性側索硬化症)。

介護の仕事でも関わることのある疾患です。

加藤も前職である訪問入浴の仕事で何人かケアに入ったことがあります。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)とは?

ALSとは、

中枢側の運動神経と末梢側の運動神経が

徐々に変性・消滅していく疾患です。

病気の原因は

ALSの患者さんのうち5%は遺伝によって発症しますが、

残りの95%は孤発性、

つまり何か遺伝子を受け継ぐことで発症するものではありません。

関与している遺伝子は

フリーラジカル(活性酸素)の処理能力に関係しているようです。

フリーラジカル(活性酸素)が身体に良くない、

というのは一般的によく知られていますね。

フリーラジカルは炎症を促進するので、

炎症によって神経組織がダメージを負っているのかもしれません。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)の症状は?

ALSの症状は運動神経が障害されることから

・筋肉の萎縮

・関節拘縮

・構音障害(喋りにくくなる)

・嚥下障害(飲み込みが悪くなる)

・呼吸障害(人工呼吸器が必要になってくる)

といった身体の運動機能の低下が目立ちます。

運動機能の低下は見られますが、

感覚神経は障害されないため、

身体は自分の思ったとおりに動かせなくても

感覚ははっきりしている、といった状況になります。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)の針灸

ALSの症状に対して針灸治療で何かできることはないか、

考察してみます。

まず、ALSの主たる症状は運動機能の障害で、筋萎縮や関節拘縮、

構音、嚥下の機能低下が引き起こされますが、

これらの症状に対して針灸は、筋肉の働きを高めるという対応ができます。

特に針は筋収縮を促す効果があるので、

運動機能の低下には効果が見込めます。

また、運動機能の低下によって身体を動かすことができなくなるので、

安静する時間が増えてくることによって、

身体の組織が固まってきてしまいます。

その固まった組織に対して針をすることで、

血流を促進したり、針の物理的な刺激によって筋膜が緩んだりするので、

関節拘縮など予防できます。

また固まった組織が気道や食道の伸縮性を阻害することもあるので、

針をして組織を緩めてあげれば、

空気や食事の通りも良くなり、日常生活の負担を減らすことにもつながります。

また、針灸は身体の炎症を抑える働きもあるので、

フリーラジカル(活性酸素)による炎症も

予防することにつながります。

病気を完治できないにしても、

QOLを上げたり、症状の進行を遅らせたり、

症状の予防を目指していく。

それが針灸が難病の方に対して出来ることだと思っています。

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