『普通の方法で整えていく』
自律神経は体調が整えば自然に良くなる
愛知県一宮の青葦【あおい】治療院・整体院です。
治療院に来院される方に多い症状の一つである
・自律神経失調症
の鍼灸治療について説明していきます。
ポリ・ヴェーガル理論と自律神経の乱れ
自律神経失調症と鍼治療
自律神経の働きが乱れて自律神経失調症になると、
・首
・肩
・頭皮
あたりに筋肉のコリが目立つようになります。
特に首です。
身体にたまった筋肉のコリを鍼で集中的に緩めていくのが一つの方法です。
自律神経の乱れと脱力
自律神経の乱れは
・身体の過度な緊張
を引き起こします。
もっと分かりやすく言うと
・ムダな力が入っている
ということです。
例えば、睡眠時は身体の力を十分に抜いても問題ないですし、自然に抜けていくものです。
ですが、自律神経が乱れているとベッドに横になって何もしていない状態でも、無意識に力が入っている状態になり得ます。
それは、部分的に力んでいるかもしれないですし、身体全体が力んでいるかもしれません。
その結果として
・不眠症(睡眠障害、いびき、無呼吸症候群など)
・歯ぎしり(食いしばり)
・偏頭痛
・高血圧
・易疲労
などが起きることもあります。
自律神経の乱れを表現しているのものの一つが、身体のムダな力みになりますので、それを取り除いて上手く脱力できるようにしていく必要があります。
自律神経と呼吸
脱力と関連してきますが、
・呼吸
も自律神経を整える上では重要です。
呼吸には、身体の活動状態が反映されています。
ですので、
・呼吸が楽にできない
・呼吸の回数が多すぎる
などの状態になると自律神経の乱れが起きていると考えられます。
自律神経失調症の症状
自律神経失調症の症状は多様で、
・慢性的な疲労、だるさ
・めまい
・頭痛
・耳鳴り
・手足のしびれ
・情緒不安定
・うつ傾向
などで、挙げればキリがありません。
不定愁訴(原因不明の痛みやしびれ)と言ってもいいと思います。
自律神経が失調するワケ
自律神経は、交感神経と副交感神経の二つで構成されています。
・交感神経⇒闘争と逃走の神経(動くための準備をする)
・副交感神経⇒休息の神経(身体を休める、動かない)
で、そして
・交感神経⇒心理的な緊張
・副交感神経⇒心理的な弛緩(リラックス)
です。
自律神経の失調とは
交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態
です。
パターンとしては
・交感神経の働きが強すぎる(副交感神経の働きが悪い)
・副交感神経の働きが強すぎる(交感神経の働きが悪い)
のどちらがで、圧倒的に多いのが
・交感神経の働きが強すぎる(副交感神経の働きが悪い)
パターンです。
例を一つ挙げます。
デスクワークなどの座り仕事で、人間関係など精神的ストレスにさらされている時は、交感神経が働きが高まっているのに、じっと座ってしなければいけない状況になります。
その状況での自律神経の動きを解説すると
①精神的なストレスで心理的に緊張して交感神経の働きが高まる
②ですが、座り仕事であまり動かない状況なので、身体を動かす準備をする交感神経の作用は不必要
③身体は動かさないけど、身体を動かすための交感神経の働きが高まってしまう矛盾が起きる
となります。
使ってほしくない時に交感神経が使われてしまっているので、調子が崩れてしまうということです。
リラクゼーションをすれば良いワケではない
自律神経失調症と患者さん自身が想定すると、
・リラクゼーションが必要
と考えてしまう方がほとんどです。
交感神経が優位になりやすいから、それを治めるために副交感神経を優位にするためにリラクゼーションが必要と考えてしまうのだと思いますが、実際のところは交感神経が適切に使われていないから自律神経失調症になるケースが多いように感じます。
交感神経は本来、身体を動かすために働く神経です。
現代人の生活は、身体を動かす機会がどんどん減っている状況です。
その状況で、身体は動かさないけど精神的なストレスで交感神経が働いているのだとしたら、それは本来の交感神経の使われ方とは違ってきます。
そう考えると、確かにリラクゼーションは自律神経失調症に有効な方法かもしれませんが、それが全ての自律神経失調症に当てはまることはありません。
それを念頭に置いたうえで自律神経失調症に向き合ったほうが良いかと思います。
鍼灸は(特に鍼治療は)リラクゼーション効果がそれほど高くないと思われますが、それでも自律神経失調症に効果が見られることも、その考え方を後押ししてくれます。
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