愛知県一宮市の青葦治療院、加藤です。
スマホ、パソコン、自動車の運転など、目を酷使するようになった現代社会。
その中で眼精疲労などの目の症状は、一種の文明病です。
目の動きが使われない凝視
眼精疲労は文字通り、目の使いすぎによる目の疲れ、といった具合の症状ですが、実は目の使い方に問題があるから起きやすいのだと思います。
どんな目の使い方だと目に良くないのか。
比較的よく知られているのは、近い距離をずっと見ているから目に良くない、というものです。
もちろん、それも良くないです。
近い、かつ同じ距離をずっと見ていることで、目のピント調整機能が低下してしまうからです。
ですが、それと同じくらい目に良くないのが、一点をずっと見ていることで、目の動きが使われないことです。
一点を凝視しているときは、目の上への動きや、下、左右、斜めなどの動きが使われない状態です。
これが長時間続くということは、目の筋肉が運動不足になってしまうということです。
目を動かすのは眼球についている筋肉
目の筋肉、目を動かす筋肉を『外眼筋』と言います。
内側直筋、外側直筋、上直筋、下直筋、上斜筋、下斜筋の6つ。
その6つの筋肉の収縮が組み合わさって目の動きを引き起こします。
眼精疲労などの目の症状を持っている方は、目の動きをチェックすると、目の動きが十分に出ていなかったり、動かしづらかったりしていることが多いです。
なので、逆に目の動きをしっかり使えるようにしていくと、目の症状が改善しやすくなるということです。
目の筋肉とツボと筋膜のつながり
眼精疲労などの治療では、目の筋肉を刺激するような施術をしていきます。
ただ、目の筋肉に直接針を打つことや触ることは難しいです。
なので、目に効くツボと、目の筋肉との筋膜のつながりを利用します。
目に効くツボは、『合谷』などを始めとしたスタンダードなツボを使っていきます。
目の筋肉との筋膜のつながりはどうでしょうか。
イメージがわかない方のほうが多いと思います。
簡単に言うと、目の周りには、目の筋肉である外眼筋の筋収縮の力が集中する点があります。
協調中心点、といった用語で呼ばれることもありますが、そこを針や手で狙っていきます。
さらに、その協調中心点は、身体の表面を走る何本かのライン上に設置されています。
そこで、目の周りの治療点に施術するとともに、それに関連するライン上の異常がある点にも施術していきます。
目の局所的な治療を行いつつ、ライン全体を治療し整えることでより効果的な治療にしていきます。
結果的に目以外の全身に手を加えることになりますが、その方が効果が出やすいです。
眼精疲労などの目の症状でお悩みの方、目の動きを引き出す治療を一度試してみてはどうでしょうか。
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