原因不明に中にも改善点が
愛知県一宮市の青葦【あおい】鍼灸院、加藤です。
鍼灸治療に期待して来院される患者さんの中には、精密検査でも分からない
『原因不明の痛み(症状)』
を抱えている方が少なくありません。
原因不明の症状を
『不定愁訴(ふていしゅうそ)』
と言いますが、仮に原因不明であったとしても、身体に表れる症状(所見)を取り除いていくことで、解決への道は開けます。
不定愁訴と東洋医学と気血水
東洋医学の良いところは
・気・血・水
などの概念を使って身体を診ることができることです。
独特で、やや曖昧な物差しではありますが、その概念から身体を診ることで、症状改善のヒントを見つけることができます。
東洋医学には、東洋医学ならではの可能性があります。
※付け加えると、西洋医学にも、当然同じことが言えます。
気・血・水のなかでも、鍼灸治療をするうえで特に着目するのが
・気
です。
東洋医学的な診断名を挙げると
・気滞
・気虚
といったものになります。
『気』というと、ちょっと胡散臭くなってしまいますが、
・気=身体の働き(代謝、免疫、神経系など)
と考えてください。
そう考えると
・気滞=身体の働きを邪魔しているものが在る状態
・気虚=身体の働きが低下している状態
と訳すことができ、分かりやすくなります。
どちらも『気の流れ(身体の働き)が悪い』状態ではありますので、『気の流れ(身体の働き)』を高める方向で治療をすすめていきます。
不定愁訴と鍼治療
不定愁訴の治療では、身体に表れる気血水の乱れを探していくことになりますが、その時とてもヒントになるのが
・筋肉のコリ
です。
※厳密に言うと、筋肉のコリというよりは筋膜組織(コラーゲン線維)の硬化なのですが、分かりやすく筋肉のコリと考えてください。
筋肉のコリを目印に治療をすることには、治療点としての意味だけでなく、その分かりやすさにもあります。
まず、筋肉のコリというと、多くの方にとって身に覚えのある感覚だということ。
患者さんにとって、想像しやすい感覚だということは、鍼灸師と患者さんの意思疎通をスムーズにしてくれるということ。
身体の変化を患者さんと共有できるというのは非常に大きいです。
また、鍼灸師にとっても筋肉のコリは、『手で探せる』ものなので、診断がシンプルになり、治療もシンプルになります。
診断も治療もシンプルになれば、再現性も高くなります。
同じ効果を誰にでも出せる、というのは患者さんにとっても安心です。
筋肉のコリは慢性化すればするほど、広範囲になっていきます。
その広がり方は、人それぞれで、形もアメーバ状になっていたりします。
身体に悪さをしている筋肉のコリ鍼で退治していく、そんなイメージを持ってもらえるといいと思います。
不定愁訴と治療成績
青葦治療院での不定愁訴の治療成績を少し挙げてみますと
・原因のはっきりしない身体中の痛み(一週間ほど休まないといけないくらい)
↓↓↓
3回の治療で症状消失
・原因や場所がはっきりしない目の痛み(ほぼ毎日)
↓↓↓
2回の治療で症状消失
・原因不明のめまい(目の周りの圧痛なども併発)
↓↓↓
2回の治療で症状消失
などです。
ここで挙げたのは、治療がスムーズにいった患者さんですが、治療に時間のかかる場合ももちろんあります。
ですが、身体に悪さをしている部分(気の流れの乱れ、筋肉のコリの広がり)を探っていき、そこを治療していくいことで解決への道を作っていきます。
原因不明だからといって、諦めずに治療をしていきます。
少しでも良くなる可能性を探って、全力で治療させていただきます。
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