一宮市の青葦治療院の加藤です。
鍼治療を含め、どんな治療法でも、治療後に
好転反応
というものが出ることがあります。
ともすると、治療を受けて逆に体調が悪くなったとも思えてしまう好転反応ですが、言葉の雰囲気の通りで、身体が良くなっていくための反応です。
鍼治療では特に出やすいので、前もってご理解いただきたいお話になります。
『好い』方向に『転んで』いく『反応』
好転反応、という言葉は
『好い』方に『転んで』いく『反応』
という風に言い換えられます。
文字通り、身体にとって悪いものではありません。
ただ、好転反応として身体に起こる反応が
・だるくなる
・眠くなる
・鍼を刺した場所がうずく(違和感が出る)
・他の箇所に症状が出てくる
・昔あった症状がぶり返す
などで、治療を受けて逆に悪くなったように思わせてしまうものが多いのが、誤解を生みやすいようです。
ですが、それらの反応は身体が良くなっていくために、通らなければならない道です。
※必ず出るとは限りません。
重症の人ほど出やすいです。
そして、症状が改善していくにつれて、好転反応は出にくくなってくるので、身体が良くなってきている目安にもなります。
他の箇所に症状が出ても大丈夫です
中でも特に、
・他の箇所に症状が出てくる
という好転反応が誤解を生みやすいようです。
この『他の箇所に症状が出てくる』という状況を説明すると、もともと潜在的にあった症状が、一番つらい痛みなどの症状が減ったおかげで、感じやすくなった状況だと思われます。
『他の箇所に症状が出てきて症状が増えた』というわけではありません。
元々持っていたものが浮き出てきただけです。
あまりにも痛みなどの症状(情報)がたくさんあると、 人の精神がパンクしてしまわないように、一番重要なものだけを認識するようにして、情報量をカットしているのかもしれません。
症状が和らいでこれば、処理する痛みなどの情報量が減るので、処理能力が空いた分、他の症状も感じられるようになるのではないでしょうか。
実際に、他の箇所に出てきた症状も順に改善していくことで、より良い状態に身体を持っていけることが多々見られます。
他の箇所に出てきた症状は、今まで放置しされ人知れず蓄積された借金のようなものです。
放っておけばおくほど、利子で借金が増えていくように、増え続けていきます。
そして、増えれば増えるほど返済も難しくなっていきます。
昔の症状がぶり返すのは、過去にしっかり治さなかったから
・昔あった症状がぶり返す
というのも誤解されがちです。
ですがそれは、その症状があった時期にちゃんと治さず、放置してしまったからこそ起きてしまうことです。
そして、そういったことが起きるのは、身体の状態が今より良くなり、昔の(今より良かった頃の)状態に近づいている、と考えられます。
この反応も、治療によって逆に悪くなってしまったのではなく、治りきっていなかった潜在的な症状が浮き上がってきただけ、ということになります。
心配になってしまうかもしれませんが、大丈夫です。
良い意味で、身体が徐々に昔の自分を取り戻していっているものなので。
前もって理解したうえで治療を
逆に身体の調子が悪くなったようにも見える好転反応。
不安になってしまう気持ちも分かりますが、身体が良くなっていくための反応なんだと受け入れて治療を受けてもらえると、症状の改善がぐっと近づきます。
好転反応を恐れず、継続して治療をすすめていきましょう。
コメント
[…] ・好転反応 […]