愛知県一宮市の青葦治療院の加藤です。
どちらかと言えば、女性に多い便秘。
下痢に関して言えば、男性も多いでしょうか。
ファストフードなどで食生活が乱れがちな現代社会の生活は、男性も女性もお腹の調子を崩しがちですよね。
便秘と蠕動運動
便秘が引き起こされる原因で分かりやすいものを挙げると
・腸の蠕動運動が弱い
といったところ。
腸が蠕動運動で便を運んでくれるところを、蠕動運動が弱く運ぶスピードが遅かくなったりすることで、便に含まれている水分も吸収されすぎて、固くなってしまう。
固い方が運びやすそうな感じはありますが、腸の蠕動運動にそこまでの力はないということでしょう。
実際に、ゆっくり時間をかけて肛門まで向かうわけですからね。
食事してから、12時間後くらいかけて、便として排泄されます。
東洋医学的には、お腹に熱がこもることで便秘になるとも言われますが、お腹は冷えている方が圧倒的に多いので、熱がこもるという要因よりも蠕動運動をどうにかしたほうが便秘解決の可能性は高いでしょう。
下痢と毒素
では下痢はどうでしょうか。
下痢は便秘と違って、便が緩すぎる状態です。
含まれる水分量が多すぎるんですね。
なので、腸内の進みも早く、通常よりも早く出さないといけないことになってしまう。
便秘とは逆っぽい現象です。
下痢を引き起こす原因としては、食事の内容が大きそうです。
便を通常より早く体外に出したいという身体からメッセージが下痢です。
なぜ早く身体から出したいかと言えば、身体にとって良くないものが含まれているから。
添加物やトランス脂肪酸など、腸が嫌がる物質を摂りすぎて、腸が嫌がっている状態です。
ものによっては『リーキー・ガット』といって、腸に穴を開けてしまうこともあります。
その開いた穴から、身体にとって良くないもの、本来であれば吸収せずに排泄するものなどが体内に入り込むこともありえる、恐ろしい現象。
下痢を頻繁に起こす人は、まずは食事内容を見直したほうがいいでしょうね。
生活習慣改善+鍼灸
便秘や下痢を改善したいのであれば、生活習慣の改善は必須。
食事・睡眠・運動、どれも大事になってくるでしょう。
便秘や下痢を頻繁に起こすということは腸の状態が慢性的に悪いということになりますが、腸の状態が悪いということは、実は脳神経系や、自律神経系にも異常が出ているということでもあります。
腸は第二の脳とも言われ、実際に神経伝達物質であるセロトニンなども分泌しています。
ちなみにセロトニンは幸福ホルモンなどとも呼ばれるもので、メンタルヘルスに大きな影響を与えていますよ。
腸の調子が崩れているということは、もはや人生全般に関わってくる異常事態だということです。
その異常事態の解決には、鍼灸治療も役に立ちます。
鍼灸は、脳神経系や自律神経系、腸の蠕動運動などに好影響を与えられます。
シンプルに、お腹にする針や灸がオススメ。
お灸に関しては、セルフでもやれますが、針はセルフでできないので、鍼灸院や治療院に通いましょう。
便秘なんかは、即効性がある時も多いので、効果が分かりやすいかもしれないですね。