『心の病も身体から整える』
『うつ』という言葉からいったん離れて治療する
愛知県一宮市の青葦治療院の加藤です。
うつ病の患者さんが増えてきているそうです。
日本では15人に1人がうつ病になる可能性があるとも言われています。
確立としては6.7%ほど。
しかも、明確な治療法がないのがうつ病です。
明確な治療法がなく、お薬を服用したとしても、なかなか治まらないことがさらにうつ傾向を高めてしまいます。
ですが、そんな時はうつから、自分の心からいったん離れて、自身の純粋な身体状況に注目してケアをすすめていくというやり方もあります。
うつ病と鍼灸
明確な治療法がない病気や症状であっても効果を出せるのが鍼灸治療です。
うつ病の症状は主に、精神面の症状になりますが、精神面の症状にも鍼灸治療は効果的です。
精神的に病んでくると、身体的な症状も一緒に出てくることはよく知られています。
心と肉体はつながっている、それが鍼灸がうつ病に効く理由です。
うつ病とともに表れる身体的症状を改善していけば、うつ病に対して好い影響を与えられます。
特に、
が目立ちますので、鍼治療などを使い、症状改善を目指していきます。
うつ病の症状
うつ病の症状は主に
・精神的な症状(ゆううつ、不安、悲しみ、イライラ、死にたくなる、常に悪い方向に考えるなど)
・身体的な症状(頭痛、疲れやすい、動悸、胃痛、下痢、便秘、肩こりなど)
です。
その中で目がいきがちなのが
・死にたくなる
・常に悪い方向に考える
といった面です。
人間を含めた生物は本来、死にたいとも考えないし、死を自ら選ぶこともしないはずです。
ですが、心がうつ状態で固定されてしまうと、本来考えない選択肢、選ばない選択肢を選んでしまうことがあります。
『死にたくなる』と考えたことがある方は少なくないと思いますが、おおよそすぐに頭を切り替えているはずです。
一瞬の考えただけではなく、頭にその考えが居座り続けてしまうのがうつ病の怖いところだと思います。
うつ病とうつ傾向
うつ病を含めて、『うつ』という言葉を聞くと、それはないほうがいいもの、あってはならないもの、という風に捉える方もいるようですが、『うつ』自体、人間にとって(他の動物も)それほど珍しいものではありません。
気分が落ち込んだり、憂鬱な気分になったり、そんな経験なら誰しもしているはずです。
元々人間の本能には、身に迫る危険を認識するための、『うつ』を含めた『マイナス』の感情が備わっています。
つまり、『うつ』そのものには全く問題がないんです。
問題になってくるのは、その『うつ』状態で気持ちが固定されてしまうことです。
『喜び』、『怒り』、『悲しみ』、『楽しみ』といった様々な感情に混じって『うつ』の感情が存在してるのであれば、問題はないでしょう。
自分の中にある『うつ』を否定することは、自分自身を否定することにもつながりかねません。
自分自身の否定は『うつ傾向』を高め、『うつ病』を誘発します。
『うつ』な自分も自分の一部、そういう風に認めてあげるのも大切だと思います。
まずは身体です
心理学の領域であったとしても、精神的な症状が起きている時は
・まず身体に原因がないかを調べる
ことになっています。
『身体に原因がないから心に原因があるのでは?』
ということなのですが、まずは身体なんですね。
うつ病であったとしても身体から整えていくべきなんですね。
そして、心の問題を解決するよりも、身体の問題を解決するために身体に注力するほうが、治癒する過程が想像しやすく、『治療に効果がないのかな?』と不安になることも少なくなります。
『身体が元気になれば心も元気になる』ことも想像しやすいと思いますので、まずは身体から、その方針で治療をすすめていきます。
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