起立性調節障害を東洋医学で
愛知県一宮市の青葦【あおい】鍼灸院の加藤です。
比較的最近知られるようなった
・起立性調節障害
で悩まれている方は増えてきているように感じます。
なかなか他人に理解されにくい症状であり、治療法も確立されていませんが、だからこそ抽象的な東洋医学の整体観に基づいた鍼灸治療などを試していただければと思っています。
起立性調節障害を鍼灸に合わせる
起立性調節障害の原因を突き詰めようとしても、おそらく厳密な原因を見つけ出すことは困難です。
ですので、起立性調節障害の症状を分析することで、その症状に合わせた鍼灸などの施術を施すことで対応します。
※実際のところ、東洋医学には起立性調節障害という概念は存在しません。東洋医学は気の流れを整えることで体調を整えるという観点で治療していく、具体性のないものです。
起立性調節障害の症状を挙げていくと
・めまい(立ち眩み)
・動悸
・失神
・気持ち悪さ(食欲不振)
・朝起きられない
・倦怠感
などがあります。
それらを総合して分析をすると
・心肺機能の低下
があるのではないか、と考えられます。
起立性調節障害と心肺機能
起立性調節障害と心肺機能を考えた時
・めまい(立ち眩み)
・動悸
・失神
は想像しやすいところです。
心肺機能が低下しており、血圧調整や脳への血流がコントロールが弱くなると、上記の症状は起きやすくなります。
その他の、
・気持ち悪さ(食欲不振)
・朝起きられない
・倦怠感
も実は心肺機能の低下と関連付けることができます。
心肺機能が低下した状態は呼吸機能が低下している状態が含まれますが、呼吸機能が低下すると
・睡眠時の息苦しさ(噛みしめや歯ぎしりも起きやすいです)
が起きやすくなりますので、その結果
・不眠症(睡眠の質の低下)
が引き起こされます。
不眠になることで、身体の体内リズムが狂ってしまい内臓の働きが悪くなってしまうので、
・気持ち悪さ(食欲不振)
が起きやすくなりますし、単純によく眠れなくなるので疲れが取れず
・倦怠感
・朝起きられない
といった状況になってきます。
これはあくまで一つの分析結果ですが、可能性は十分にあると思います。
加藤の個人的な経験則
その他に、加藤の経験則もそこに当てはまる部分があります。
起立性調節障害の方の身体の特徴の共通点のひとつに
・身体(特に体幹部)が薄くフラット(横から見た時に)
というものがあります。
その体型ですと呼吸の際の胸の膨らむ動きに対応しにくいですし、その薄い空間に押し込められる心臓の拍動も行われにくい状態になります。
その状態は心肺機能が低下している状態とも言えます。
そういった経験則もあり、起立性調節障害には心肺機能を高める、整える方向性で対応するようにしています。
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