姿勢はまず脱力から
愛知県一宮市の青葦治療院・整体院の加藤です。
姿勢を直そうと考えたとき、よくある方法論として、整った姿勢と言われる
・身体の部位(肩峰、大転子、耳など)を一直線に揃える(横から見て)
といったやり方があります。
確かにそれも一つの方法ではあります。
ですが、普段の生活の中で自分の姿勢を自己調整しようと思った時、肩峰やら大転子やらの位置を気軽にチェックできるかというとそれは難しいと思います。
また、必要な部位が一直線に揃っていたとしても、揃えることに執着した姿勢は無駄な力が入っており、決して安定した姿勢とは言えないものになります。
姿勢を修正する際に必要なのは、もっと感覚的なものが必要です。
そこで必要になってくるのが
・脱力
です。
脱力ができることで、身体の感覚や意識が高まります。
その感覚や意識を元に姿勢を修正することが姿勢改善につながります。
簡単な実験
脱力が感覚や意識を高めると言いましたが、そういった経験をされた方は少ないと思うので、簡単な実験をしてみて、ぜひ試してみてください。
やり方は簡単です。
1.両手の手のひらに同じくらいの重さ、形状のものを乗せる(全く同じものが望ましい)。
2.両手のものが落ちないくらいに腕の力を抜く。
3.その状態から片方の腕だけにしっかり力を入れる(腕の位置は変わらないように)。
この実験をやってみるとどうなるかというと、両手には同じ重さのものが乗っているはずなのに力を抜いている方と力を入れている方で重みの感じ方が違ってきます。
そしてそれは、力んでいる方の腕に乗っかってるものの重みが正確に感じることができていないからです。
力を抜いている腕の方が、物の重みをより正確に感じ取っています。
つまり身体の力を抜く、脱力した方が感覚は高まり、力むことによって感覚は鈍くなるということです。
脱力=力を『全く』いれない、ではない
とはいえ、力を完全に抜いてしまえば人は倒れたり崩れたりしてしまうので、脱力と言ってもそれは『全く力をいれない』ということではありません。
脱力の捉え方は
・脱力=無駄な力みがない、必要最低限の力み
ということです。
身体にとって健康的な姿勢とはこの脱力があってこそ作ることができます。
脱力し身体の感覚を高め、意識的に自分の身体を調整する。
姿勢の調整は、微調整というくらい小さな力で行うものなので、その小さな力を感じるための脱力、ということです。
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